競馬を見ていると「あの馬は強かったなあ」でなんとなく記憶が終わってしまうことが多いんですが、いざ細かいところを聞かれると意外と出てこないものです。私も先日、友人に「イクイノックスのデビュー戦ってどこだったっけ」と振られて、まったく答えられませんでした。
というわけで今回はイクイノックスです。2021年夏のデビューから2023年秋のジャパンカップまで、たったの10戦で走り終えてしまった馬。あらためて戦績を並べてみると、作り話みたいなバランスの良さで少し笑ってしまいます。
その中身をどれくらい覚えているか、5問のクイズにしてみました。全問正解できる人はかなりのものだと思います。答えは各問題の下、「答えを見る」を押すと開きます。まずは選択肢だけ見て、自分の記憶を疑ってみてください。
第1問
イクイノックスの生涯成績は、次のうちどれでしょう?
- 12戦9勝
- 10戦8勝
- 15戦10勝
- 8戦7勝
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正解:2の「10戦8勝」
2着が2回あって、その2回はどちらも皐月賞と日本ダービー。つまり3着以下に負けたことが生涯で一度もないという馬です。連対率100%。10戦しか走っていないのに、そのうち6勝がG1というのもすごい話で、内訳は天皇賞・秋を2回、有馬記念、宝塚記念、ジャパンカップ、そして海外のドバイシーマクラシックです。
第2問
イクイノックスの全10戦で手綱を取り続けた騎手は誰でしょう?
- 武豊
- 川田将雅
- C.ルメール
- M.デムーロ
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正解:3の「C.ルメール」
これは比較的やさしかったかもしれません。新潟の新馬戦からラストランのジャパンカップまで、海外遠征のドバイも含めて一度も乗り替わりなし。10戦全部が同じコンビでした。強い馬にはいろいろな事情で乗り替わりが起きるものですが、最初から最後まで一人というのは、あらためて見ると気持ちのいい記録です。
第3問
デビュー戦(新馬戦)が行われた競馬場はどこでしょう?
- 東京
- 新潟
- 中山
- 阪神
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正解:2の「新潟」
2021年8月28日、新潟の芝1800mでした。15頭立ての2番人気(単勝4.6倍)で、勝ち時計は1分47秒4。ちなみに1番人気ではなかったんですね。ここが冒頭で私が答えられなかった問題です。後の戦績が派手すぎて、スタート地点の記憶だけすっぽり抜けていました。
次走はいきなり東京スポーツ杯2歳ステークスで、こちらも1分46秒2での勝利。2歳の秋にはもう「ただ者ではない」空気になっていました。
第4問
皐月賞と日本ダービー、イクイノックスはどちらも同じ馬番から出走しました。その馬番は?
- 1番
- 7番
- 18番
- 13番
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正解:3の「18番」
2022年のクラシック2戦、どちらも8枠18番の大外を引いています。しかも2戦とも2着。とくにダービーは道中16番手あたりの後方からで、そこから上がり33秒6の脚を使って届かず2着でした。
同じ馬が同じ大舞台で2回続けて最内でも真ん中でもなく大外、というのはなかなかの引きの悪さだと思います。この2敗があるからこそ、その後の連勝が効いてくるという見方もできますが。
第5問
2023年の天皇賞・秋を勝ったときの走破タイムは?(芝2000mの日本レコード)
- 1分57秒5
- 1分56秒0
- 1分55秒2
- 1分54秒6
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正解:3の「1分55秒2」
これがいちばん難しかったかもしれません。そして少し意地悪な問題でもあります。選択肢1の「1分57秒5」も実はイクイノックス自身のタイムで、こちらは前年2022年の天皇賞・秋の勝ち時計。つまり同じレースを1年後に、自分のタイムを2秒以上縮めて勝ってしまったわけです。
この日は11頭立ての単勝1.3倍。ほぼ全員が勝つと思っている中で、記録まで持っていくのはなかなかできることではありません。
おまけ:プロフィールをおさらい
| 生年月日 | 2019年3月23日 |
| 父 | キタサンブラック |
| 母 | シャトーブランシュ(母父:キングヘイロー) |
| 調教師 | 木村哲也 |
| 馬主 | シルクレーシング |
| 産地 | 北海道安平町 |
| 通算成績 | 10戦8勝(2着2回・3着以下なし) |
| 国内獲得本賞金 | 約17億2500万円 |
父がキタサンブラック、母父がキングヘイロー。あらためて字面で見ると、日本の競馬をずっと見てきた人ほどぐっとくる並びだと思います。
ラストランは2023年11月26日のジャパンカップ。18頭立ての単勝1.3倍で、勝ち時計は2分21秒8でした。まだ4歳の秋で、負けていない状態のまま終わったので、正直もう少し見たかった気持ちは残っています。ただ、10戦して一度も掲示板の外に行かなかった馬、と言い切れる存在はそう出てこないはずです。

