作者は「押見修造」さんの「血の轍」という漫画を読んでみました。面白いといっていいのか難しい漫画ではあると思うのですが、どんどん「血の轍」の世界に引き込まれていく漫画だと思います。しかし、個人的にはかなりおススメの漫画です。ネタバレはせずに紹介していきますので読んでいない人は安心してください。
このマンガがすごい!2018 (オトコ編)ランクインしていますね。
なんというか、ほんととりあえず1巻読んでほしい漫画です。
どんな漫画?
私が購入した際の漫画帯にはこう書いてありました。
「究極の毒親」
毒親とは、過干渉やネグレクトなどによる児童虐待によって、一種の毒のような影響を子ともに与える親のこと
とWikipediaに書いてありました。
この漫画でいう毒親とはネグレクトのほうではありません。過干渉のほうがかなり近いですかね。暴力をふられたり何かしら虐待を受けるということは今のところありません。(今後もないと思います。)そうではなく、母である静子からたっぷりと愛情を注がれて育ち平穏な日常を送る中学2年生の長谷部静一くんのはなしです。
しかし母からの愛情はかなりのもので歪んでいるというのがこの漫画のメインのテーマでしょうか。
実際に登場人物のいとこやその母から「過保護」であるとからかわれています。しかし、主人公である静一はそんな母をちゃんと良い母として思っているようですね。
あまり細かいことを書くとネタバレになってしまうのですが、母の異常な愛情とそんな母を慕っているがゆえに狂瀾の奈落へといざなわれてしまうのです。
絵のほうですが、この漫画は表情がかなり書き込まれているように感じました。絵もとても美しく他の漫画家さんたちとは全く違う「きれいだけど何か不穏な空気」があります。
セリフは少なめではあるものの、その分、絵の書き込みや登場人物の表情、で表現されています。
普通の場面なんだけど何か不穏!っといったシーンがありますね。絶対何か良くないことが起こる、という感じがします。
とにかく絵で引き込んでいかれます。
読むときには続きが気になってしまい次へ次へと読んでしまったせいかかなり早く読み終わってしまう。そんな漫画だと思います。
現在(2018年3月24日)、2巻まで販売されていますが1巻のラストは本当に衝撃です。1巻を読んだら絶対に2巻を読みたくなると思います。なのでとりあえずは1巻を全部読んでほしい作品であります。
3巻も2018年4月27日に発売されるようです。
1話はpixivコミックでもよめるので是非読んでみてくださいね。